松向庵ではいいものを永くお使いいただくために、永年培われてきた技術を受け継ぎ、素材にこだわった剣道具をつくります。

甲手のアフターケア

■手の内革張り替え
●クリーニング(洗濯)
甲手の隅々まで丁寧に擦り洗いや揉み洗いをし、洗濯機で汗などの汚れや臭いを取り除いて清潔な状態にします。甲手の補修については汗や汚れで硬くなった手の内革を伸ばしながら水洗いし、本来の革の大きさに戻します。
●たたき
クリーニング・乾燥の後、甲手を木槌でたたいて揉みほぐし、甲手全体の鹿毛や革を柔らかくします。
●ほぐし(新しい手の内革を縫い付けるために古い手の内の革とへりを外す。)
●内張り
甲手の手の甲が当たる部分に布を張り付ける。内張り布を張り付けることによって弱くなった生地を補強し、縮まりやすい指先部分などを広げて新品時のような甲手本来の形に戻します。甲手に手を通した際、手のひらから指先まで余裕ある装着感があります。
●手の内革付け
現在ご使用になっている甲手と同様のサイズの型を使って手の内を交換しますので、今まで以上に手に馴染んだ握りやすい甲手へと変わります。
●へりとり・まつり(へり革を縫い付け、そのへり革をまつり糸でまつる。)
細かく丁寧なまつり縫いの作業により、へりと手の内革をしっかり結び合わせることで激しい使用でも糸がほつれにくくなります。
●仕上げ
まつりまでの修理完了後、甲手に木型を当てたたき、全体的に柔らかい状態にします。この作業でお客様の手に合った柔らかく握りやすい甲手に仕上げます。稽古や試合でも自由に柔らかく手首を動かすことが出来ます。

■補修
甲手の修理箇所の材質に適した素材を使い、甲手の柔軟性を保ちながら握りやすさなどの機能性を考えた修理を行います。ひどく破損した甲手も細部にわたって完全補修いたします。
●手の内革の穴補修
甲手の手の内革の破損(穴開き、破れ等)を修理します。
●甲補修
甲手の甲部の破損(織刺生地の擦れ、紺革甲手の穴開き等)を補修します。
●手首、ケラ補修
ひどく破損した手首、ケラ等も完全に修理し、安全に使用できる状態に戻します。
●毛詰め
甲手の薄くなった各箇所に加工した鹿毛を程よく入れ、安全で使いやすい状態に戻します。

甲手の補修

クリーニング後の甲手

甲手の補修

たたき

甲手の補修

手の内革付け

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